日本ヨーヨー連盟(JYYF)主催 2010 Japan National Yo-Yo Contest (2010年全日本ヨーヨー選手権大会)

ヨーヨーの大会の初心者に送る「JNの歩き方」

ヨーヨーのサイトを見て「大会に行きたい!」「ラダー部門に挑戦したい!」というヨーヨーファンのみなさん、いよいよヨーヨー日本一を決める2010年全日本ヨーヨー選手権大会(ジャパンナショナルを略してJN)が近づいてきました。JNは日本最高峰のヨーヨーの競技会です。

競技会ということで、玩具メーカーやおもちゃ屋さんでのイベントとは違う楽しみ方があります。
JNについていろいろ知っていただくことで、よりヨーヨーの大会を楽しんでいただきたいと思います。

1 JNは競技会です!

JNはヨーヨーの競技会です。全国5地区の地区大会から選出された、各部門の優勝者と1日目に行われる予選会で好成績を上げた選手が日本一を賭けて決勝に出場します。また、JNの各部門の優勝者は世界大会のシード権を得る事になります。すべてのプレイヤーが優勝をめざして本気で戦います。

そういった性格から玩具メーカーの主催するイベントとは違って、選手たちは非常にテンションが高い中で競技を行います。すべてにハイレベルな演技やパフォーマンスを楽しめるのがJNです。

2 JN第1日目(12日(土曜日)予選)

1日目はいわゆる予選会の日です。予選会では主に1分間という短時間の中で音楽に合わせて演技を行うフリースタイルという演技を行います。選手はその1分にすべてを賭けています。そのため、特有のピリピリ感が会場に漂っています。大会に初めて来た人は正直言って面食らうか、気圧(けお)されるかのどちらかでしょう。
その雰囲気に飲まれてしまわないためにも、ぜひ13日に開催される決勝戦をターゲットに観戦されることをお勧めします。

決められたトリックの精度を競うラダー部門に出ようと思っている人も同じです。ラダー部門もイベントではなく競技です。1年間の練習成果を競い合う競技は、かなり緊張する空気の中で進められます。失敗してもへこまずに競技という入り口に立つ厳しさを味わって下さい。膝ががくがくしたり、手先が震えたりといった独特の緊張感もまたフリースタイルに出場する選手たちと同じです。

残念ながら、予選会である初日はあまり見る人を楽しませる要素がありません。ですからラダー部門に参加された皆さんも、ぜひ2日目(13日(日曜日))に行われる決勝戦の観戦に来ていただきたいと思います。入場券は2日通して参観できます。

3 JN2日目(13日(日曜日)決勝)

2日目はフリースタイル部門の決勝となります。3分間という時間で選手たちは思いきり自分らしさを表現した演技をします。予選会とはかわって会場そのものも緊張感に満ちた空気から、選手たちの演技を目一杯楽しもうという観客の空気と、よりよいパフォーマンスを見せようという選手の空気、それぞれが会場で溶け合い一つになります。

一つ一つの技にどよめくギャラリー、さっきまで競い合っていたライバルたちとお互いの健闘を讃え合う選手、そして喜びと感動を共有している仲間、そして涙・・・。

この空気は、そこに同席した人たちにしか感じられない興奮があります。ヨーヨーを愛する者たちが1年間の鍛錬の成果を競い合い、たたえ合う、この空気を大会初参加のみなさんにもぜひ味わっていただきたいです。

観戦を終えて、JNの会場を出て道路を歩いていている間も、何か心に残るものがジーンとわいてくると思います。そしてヨーヨーを楽しむあなた自身が、JNを通してヨーヨーをもっと好きになっていただければ、大会を行うスタッフとして、これよりうれしいことはありません。

JNにはじめていらっしゃるみなさん、スタッフ参加者共々会場でお会いできることを楽しみにしています。そして決勝の日の雰囲気を味わってください。ヨーヨーの楽しみ方が一つ増えるはずです。