規定トリック競技アドバンスド部門 競技ルール (2023年改訂)

2023年より、新しいトリックリスト、競技ルールを採用しています。競技フォーマット自体が大幅に変更になりました。(2023.1.9)

規定トリック競技アドバンスド部門は、プレイスタイルごとに自分で選んだトリックを順番に行い、その成否を審査・採点し、最終得点にて順位を決定する競技である。

基本ルール

プレイヤーはスタイルごとに、難易度順に並べられたトリックを3つずつ選び、規定の長さの音楽が再生している間に順番に行う。

それぞれのトリックに得点が割り振られており、トリックが成功したらその得点を獲得する。より多くの得点の獲得を目指す。

そのスタイルすべてのトリックを演技できた場合は、追加得点として、スタイル毎7点を獲得することができる。

例:5スタイルそれぞれに、3級2個、4級1個のトリックを選び、すべて成功した場合は、トリックの成功得点115点(23点x5)にコンプリートボーナス35点(7点 x 5スタイル)が加えられ、合計150点となる。

配点と審査方法

  • 1A~5Aスタイルそれぞれでトリックを3つずつ(全15トリック)選択し、事前に申請します。
  • ミスをしても再度同じトリックへの挑戦が可能です。
  • 同じトリックへの再挑戦は必ず「ストリングを巻き上げた状態からの投げ直し」が必要になります。
  • 1A~5Aスタイルそれぞれで「成功したトリックのポイント」+「コンプリートボーナス※」を集計し、その合計点で順位を決定します。
    ※選択したトリックを時間内にすべて成功させた場合に付与します。(ミスがあってもやり直して時間内に全て成功できれば付与されます。)
  • トリック成否の判定はジャッジ多数決(旗揚げ/白旗=「成功」、赤=「否」)によりその場で決定します。
    (競技の特性上、ジャッジの見えづらい場所でトリックが実施された場合など、はっきりとジャッジが「成功」と判断ができなかった場合も「否」の判定の旗があがります。)
  • 過半数のジャッジが「否」を上げた場合、再度同じトリックに挑戦するか、次のトリックに挑戦するかはプレイヤーが判断できます。
  • 各セクションで獲得した「トリックポイント」+「コンプリートボーナス」の合計点で順位を決定します。
  • 演技終了後の再審・訂正は原則行われません。

演技時間と流れ

  • 各スタイル30秒、スタイルチェンジ10秒、合計約3分間の音楽が流れます。
  • スタイルごとの音楽が流れている間に選択した3つのトリックを実施してください。
  • スタイルの順番は3A、4A、5A、1A、2Aスタイルの順番で行います。
  • 使用する楽曲は3パターンの中からご選択いただきます。
  • トリックの実施順は各スタイルのトリックリストの番号が小さい順から実施いただきます。
  • 「スタイル Music」+「スタイルチェンジ Music」 が再生されている間が、そのセクションの採点時間となります。
  • 楽曲が再生されているセクションのスタイルのみが採点対象となります。採点時間外のスタイルをプレイしても採点対象にはなりません。
    (例:2Aスタイルセクション中に1Aスタイルのトリックをプレイなど)
  • 選択した3つのトリックがセクション規定時間内(30秒)に終了した場合、次のセクションの準備を開始しても問題ありません。
  • 音楽を使用するフォーマットに変更となりましたが、フリースタイル競技のような「評価点」は採点を行いません。

音源

注意事項

  • 1A、3A、5Aスタイルではバインド仕様での挑戦は可能ですが、バインドミス・キャッチミス・引き戻しミスはトリックミスと見なされます。
  • トリックの手順については、ヨーヨー検定の動画の通りに行うことを前提とします。
  • トリックの方法や、やり方が分からないなどトリックに関する質問はステージ上では一切することはできません。
  • ステージに一度あがったらトリックの練習などはできません。

トリック評価

トリックは、ストリングが軸の周りに巻かれスローハンド(ヨーヨーを投げた手)へ戻ってきた時点で成功です。

トリック失敗とみなされる、特記すべきケースを以下に示します。

  • ヨーヨーを両手で掴んだり、体と手の間で押さえたりした場合。
  • キャッチの際、明らかに、逆方向でストリングが巻かれた場合。
    (原則、キャッチの向きは、投げ出しのできる正方向にストリングが巻かれるようにする必要があります。)
  • トリック自体に成功してもキャッチに失敗した場合。
  • キャッチしても12センチ以上ストリングが巻き取られていない場合。
  • ヨーヨーをスローハンドに引き戻す『バインド』に失敗した場合。
  • ストリングヒット(糸乗せ)に失敗した場合。
  • ヨーヨーのコントロールに失敗しているとジャッジが判断した場合。
  • トリック挑戦中にヨーヨーが分解、もしくはストリングが切れた場合。
    ※フリースタイル競技と同様、切断や飛散により客席にヨーヨーが飛んでいった場合は失格となります。

ヨーヨーの使用に関する規定

  • 参加者は、どのようなヨーヨーも使用できます。また、ヨーヨーやストリングを調整することも認められます。
    ※ただし電動で回転をつけるもの、回転を補助するものに関しては、トリックの成否に影響が出るため利用不可とする
  • ヨーヨーはスタイルチェンジMusic以外の時間でも、交換可能です。同じスタイルの中で、どのような理由でもヨーヨーの変更は可能です。
  • ただし、音楽(演技時間)は止まりませんので、交換で時間がなくなったりしないように注意してください。
  • 予備を含めた複数のヨーヨーをステージに持ち込むことができます。(予備のヨーヨーが多すぎると、ヨーヨーの交換間違いやストリングがお互いにからまる原因になります。本当に必要な数のみを用意することを推奨します。)

トリックリスト

ストリングトリック(1Aスタイル)

級位 ストリングトリック(1Aスタイル) 得点
6級 ダブル・オア・ナッシング [一番外側のみにマウント / ほどき方は自由] 5
6級 1.5トラピーズ [トラピーズから] 5
5級 ローラーコースター 6
5級 1.5マウント 6
4級 リップコード [前後両方行う] 7
4級 ラセレーショントラピーズ 7
3級 プラスチックウィップ [サイド・スリーパーから] 8
3級 クロスラセレーション [2周目でマウントする] 8

トリックのやり方は、ヨーヨー検定のページを参照してください。


ルーピングトリック(2Aスタイル)

級位 ルーピングトリック(2Aスタイル) 得点
6級 インサイドループ [3回以上] 5
6級 アウトサイドループ [3回以上] 5
5級 タイムワープ 6
5級 フライングソーサー [片側のみで合格] 6
4級 ワープドライブ [1回以上] 7
4級 サイドワインダー [両側] 7
3級 リーチ・フォー・ザ・ムーン [1回以上] 8
3級 インアウトループ [5回以上] 8

トリックのやり方は、ヨーヨー検定のページを参照してください。


2ハンドストリングトリック(3Aスタイル)

級位 2ハンドストリングトリック(3Aスタイル) 得点
6級 2H・スリーパー [同時に投げる / 秒数不問] 5
6級 EH・バインド 5
5級 2H・サイドスリーパー [同時に投げる / 秒数不問] 6
5級 EH・トラピーズ 6
4級 サイドスリーパー/サイド・アラウンド [1周以上] 7
4級 EH・アトムマウント 7
3級 サイドスリーパー/トラピーズ 8
3級 EH・ガンスリンガー [アトム・マウントからはじめる / 前後方向それぞれに3回以上] 8

トリックのやり方は、ヨーヨー検定のページを参照してください。


オフストリングトリック(4Aスタイル)

級位 オフストリングトリック(4Aスタイル) 得点
6級 フォワードパス・マウント&ワインド [最後まで巻き上げる] 5
5級 OSバレルロール [3回 / 手前回転のみ] 6
5級 レイリングトラピーズ [両側1回ずつ以上] 6
5級 リップル [2回以上] 6
4級 ストリングリリース [2回以上] 7
4級 ブレインツイスター・マウント 7
3級 バックバーナー [2回以上] 8
3級 レッグバーナー [両足で行う] 8

トリックのやり方は、ヨーヨー検定のページを参照してください。


カウンターウエイトトリック(5Aスタイル)

級位 カウンターウエイトトリック(5Aスタイル) 得点
6級 ウエイトスイング・アンマウント1 [ボトム・マウントから] 5
6級 ウエイトスイング・アンマウント2 [トラピーズから] 5
5級 トラピーズスイッチ [1往復以上(マウント合計3回以上)] 6
5級 360(スリーシックスティ) [トラピーズ後1回以上] 6
4級 ウィンドミル [3回以上 / トラピーズ不要] 7
4級 メルトダウンジャンプ 7
3級 ワンハンド・ウエイトスイング・トラピーズ 8
3級 ハーフ・ビースティング 8

トリックのやり方は、ヨーヨー検定のページを参照してください。

 

(2023.1.10 更新)